
任意整理とは、弁護士が債権者(銀行、消費者金融、クレジットカード会社など)と直接交渉し、借金の支払い方法を調整する債務整理手続きの一つです。
裁判所を通さずに行うため、迅速かつ柔軟な解決が可能であり、債務整理の中で最も多く利用されています。
鹿児島あおぞら法律事務所の弁護士が、任意整理の仕組みや他の手続きとの違い、リスクについて詳しく解説します。
債務整理には、
①任意整理(分割支払交渉)
②自己破産(免責)
③個人再生があります。
①任意整理は、原則36~60回程度で債務を分割で支払い、かつその間の利息をカットしてもらう交渉を行います。
裁判所とは無関係で、どの債務について任意整理するかを選ぶことができます。
②自己破産(免責)は、債務を全額免除してもらう代わりに、99万円を超える財産を失う裁判所での手続です。
③個人再生は、債務を原則5分の1~10分の1に圧縮してもらい、圧縮された債務を3~5年で支払う裁判所での手続です。財産は失いません。
参照:日本弁護士連合会 債務整理手続きの種類 https://www.nichibenren.or.jp/activity/resolution/debt.html

任意整理を選択することで、返済の負担を大幅に軽減できる可能性があります。
任意整理の最大の利点は、交渉成立後にかかるはずだった「将来利息」を原則として全額カットできる点です。
消費者金融等の高い利息を払い続ける必要がなくなるため、支払った分がすべて元金の返済に充てられ、完済までの道のりが明確になります。
例えば、借金が200万円あり金利15パーセントの場合、5年かけて返済すると利息だけで約80万円以上かかる計算になりますが、任意整理を行えばこの利息分を浮かせられる可能性があります。
弁護士に依頼すると、すぐに債権者へ受任通知が送付されます。
貸金業法に基づき、この通知が届いた時点で債権者からの直接の取り立てや督促は法律で禁止されます。
一時的に支払いを止めて生活を立て直す期間を確保できることは、精神的な大きなメリットです。
参照:e-Gov法令検索 貸金業法第21条(取立て行為の規制) https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=358AC0000000032
裁判所を通す手続きとは異なり、どの借金を整理するかを自分で選ぶことができます。
「住宅ローンや車のローン、保証人がついている借金は除外し、高い利息のカードローンだけを整理する」といった柔軟な対応が可能です。
メリットの多い任意整理ですが、事前に把握しておくべき注意点もあります。
任意整理を行うと、信用情報機関に事故情報が登録されます。
これにより、一般的に5年程度は新たな借り入れ、クレジットカードの発行、ローンの契約などが困難になります。
ただし、これは借金を計画的に解消するための「健全な制限」と捉えることもできます。
任意整理はあくまで債権者との合意に基づく話し合いです。
法的強制力はないため、債権者によっては厳しい条件を提示してくることもあります。
また、過払い金が発生している場合を除き、借金の元金そのものは減らないため、元金を分割して支払っていけるだけの継続的な収入が必要です。
以下のような状況の方は、任意整理での解決が非常に効果的です。
・毎月の返済が利息の支払いばかりで、元金がなかなか減らない方。
・特定の借金だけを整理したい(保証人やローンへの影響を避けたい)方。
・家族や職場に知られずに借金問題を解決したい方。
・安定した収入があり、利息がなくなれば3年から5年で完済できる見込みのある方。
鹿児島あおぞら法律事務所では、これまでに数百件以上の債務整理案件を取り扱ってきました。多くの債権者(消費者金融、信販会社等)との交渉ノウハウが蓄積されており、ご依頼者様にとって最適な条件での合意を目指します。
借金問題は一人で抱え込むほど解決が難しくなります。当事務所では「あなたの心をあおぞらにする」を理念に、初回無料相談を実施しています。
個室・完全予約制で秘密を厳守いたしますので、まずはお気軽にご相談ください。

無料相談予約は
1 電話予約(平日9時~18時)
2 LINE予約
3 メール予約
執筆者:鹿児島あおぞら法律事務所 代表弁護士 犬童正樹
参照・引用文献・サイト
法務省:債務整理手続きについて https://www.moj.go.jp/MINJI/minji07_00018.html
金融庁:借金でお困りの方へ(多重債務相談) https://www.fsa.go.jp/soudan/index.html
日本弁護士連合会:多重債務問題の解決 https://www.nichibenren.or.jp/activity/resolution/debt.html
鹿児島地方裁判所:自己破産・再生手続きの案内 https://www.courts.go.jp/kagoshima/saiban/index.html
鹿児島県弁護士会:多重債務相談窓口 https://www.kben.jp/debt/
専門実務解説: 「任意整理の交渉基準と実務」(日本弁護士連合会 債務整理検討委員会資料) https://www.nichibenren.or.jp/library/ja/special_theme/data/debt_consolidation_practice.pdf
指定信用情報機関(JICC):信用情報の登録期間について https://www.jicc.co.jp/